2013/1/12 Sat. 13:00-19:00 月例ロービジョン研究会 (担当:高橋あおい(M1)・小田浩一) †
東京女子大学で開催しました。今回は4年ゼミ生の卒論から視覚障害に関係したものをフィーチャーしました。東大から来ていた学部4年の堀上さんにも発表お願いしました。
- 発表1:坂本陽香(東京女子大学4年小田ゼミ)「視覚の観点からみたユニバーサルデザイン」
- 最近CMに字幕(closed caption)がつき始めました。花王が先駆的に行っています。今年博報堂と行った共同研究では、視力を人工的に低下させたときに字幕の有無でCMの内容理解がどのように影響されるかを検討し、IAUDで発表しました。この研究は、その継続で、字幕の付け方によって主観的疲れ方などに違いが出ることを見いだしました。
- 発表2:堀上尚揮(東京大学文学部4年佐藤ゼミ)「文字の重ね合わせが読書に与える影響」
- 東大の佐藤研から助っ人が来たので、CM字幕で元画像の文字イメージに字幕の文字が重なる場合に、読書がどのくらい妨害されるかをより単純な条件に変えて実験しました。重なりの量によって単調に読書成績が下がることが分かりました。詳細は、今後学会などで報告してゆく予定です。
- 発表3:鶴田有紗(東京女子大学4年小田ゼミ)「視覚シンボルの理解」
- ピクトグラムを動かして理解度を上げるという研究を発表しました。もともと静止画の理解度が高いものは天井効果で上がらないけれど、理解度が低いものについては効果的です。
- 発表4:宮下紗貴(東京女子大学4年小田ゼミ)「フォントの読みやすさ」
- フォントの読みやすさと言えば、たいてい明朝とかゴシックといった標準的なデザインが検討されますが、宮下さんは金文体やリボン体といった個性的デザインのフォントについて読書評価をしました。また、読書評価の結果が、昨年行ったフォントの印象評価とどのように関連するかについても検討しました。
- 発表5:小林巌(東京学芸大学)Bartimeusの新しいDVD教材
- 発表6:吉野由美子(視覚障害リハビリテーション協会)「ロービジョンケア最前線」
- 雑誌への連載企画についてちょっとしたブレインストーミングをしました。
- 夜の部:ペーパーバンで新年会をしました。例によって美味しい魚(ex. 寒ブリ--氷見出身の学生も美味しいと舌鼓!)、エビ豆腐の天ぷら、タルタルステーキ、ヤリイカのペペロンチーノなどたっぷりいただきました。
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